電源基板もそれらしい電圧を出力するようになり、ひと通りのチェックが終わったので最終調整にかかったところ、アイドリング電流が全く安定しません。この半固定抵抗を軽く叩くとテストポイントの電圧が激しく上下します。
両チャンネル分の劣化したヒューズ抵抗の替わりにカーボン抵抗を取付けたので、一応増幅基板はこれくらいにして、保護回路基板に移ります。ココにも電源基板同様交換したくなるようなコンデンサが幾つもありますが、それよりも「リレー」があまりに汚いので、メンテしようと思います。上部に穴が開けられて、そこから「接点復活剤」か何かを注入されたようです。不揮発性液体が底に残り、基板も汚れているので、取りはずして清掃します。
Rchの「ヒューズ抵抗」を取外してチェックした結果です。こちらの方が劣化の度合いが大きいようで、1個は断線しています。こちらもトランジスタ類はHfeを測定した結果、どうやら再使用ができそうです。基板のコネクター部分には接点復活剤らしいものを吹かれたような跡があり、かなりベタついています。「ヒューズ抵抗」の劣化をコネクターの接触不良と判断されたのかも知れません。
今ごろになって機種名の誤りに気がつきました。 正しくはSC-55です。「ヒューズ抵抗」が手に入らないことには先に進めないので、とりあえず、カーボン皮膜抵抗1/4Wで代用してみることにします。向こう側が抵抗の交換が終わったLchです。初段には三菱の2SA847が4個、基板中央には東芝製2SA818/2SC1628のペアが使われています。取外して測定した結果、大きく劣化しているようなものはなかったので、再使用します。これらは足の順序が違うので互換品は使いにくいです。
「ヒューズ抵抗」らしいものを取外して測定してみた結果です。予想通りこれらも断線はしていませんが、とんでもない抵抗値になっています。コンデンサも交換の予定ですが手持ちの関係で、220μ25Vは330μ35Vを、10μ25Vの無極性(BP)はミューズの10μ50Vを使います。