パワーアンプ初段のNEC製デュアルFETが気になるので、この際必要になるかどうかはわかりませんが手に入れてみました。ランクはL・M・Kと3種類あるようです。ロットの違いなのか、なぜかL43だけが「JAPAN」の印字があります。一番左のLl97が元々付いていたもので、交換には当然L43を使います。
今回の核心部分と思われるパワーアンプ基板のチェックにかかります。この基板にはパワーアンプの初段部分とプリドライバ部分、その他が実装されています。ココもブラックゲートなどに交換されていますので、手持ちの汎用品に乗せ替えてみます。片CHづつ交換しながら動作チェックの結果、ここもコンデンサが原因ではありませんでした。
それならということで、トランジスタのチェックにかかります。ドライバトランジスタは前回、私自身が交換しているので今回はパスということに・・・NECと松下のコンプリペアらしい品種が使われていますが、なぜかHfeランクが違う組み合わせになっていますので、当然2倍以上の開きがあります。2SC1845は、めずらしい「Uランク」が使われています。実測の結果、規格から外れるものはなかったので再利用ということにします。
元の位置に220μ35Vを取付けます。 ブラックゲートは50Vモノですが、オリジナルはもっと低い耐圧だったように記憶しているのでコレで大丈夫でしょう。両チャンネル共に交換を済ませ、電源を入れてみましたが、改善する様子はまったくなし。どうやらこの部分は無関係だったようです。
以前このアンプをいじらせてもらった時とは違う高級なコンデンサに交換されていますので、一度元に戻して動作の検証を進めます。ドライバトランジスタの実装された部分ですが、ブラックゲートに交換されています。しかも元の位置とは違う位置に取付けられているので、一応元に戻します。