電源基板のチェックをしたところ、ココもやはりトランジスタが1個逝ってます。抵抗も1本断線していますが、この抵抗は「らいちゃん」さんの修理記事の記述では「ヒューズ抵抗」となっていたようです。ヒューズ抵抗の10Ωは手持ちに無いのでカッターで塗装をはがして確認することにしました。抵抗体エレメントの中央あたりにヒューズ部分が無く、「らせん」が切ってあるのでコレは「ヒューズ抵抗」ではなくて酸金抵抗と判断します。
予想通りというか、やっぱりというか、パワートランジスタは逝ってました。かろうじて右端のNMC1012ただ1個だけは助かったようです。補修部品としてオリジナルのトランジスタの入手は恐らく無理でしょう。もう片chの方のパワートランジスタは4個共無事でしたが、ドライバトランジスタのペア特性が揃っていないようなので交換します。
あれも、これも、と手を付けて部屋中開腹したアンプだらけになっています。コレは中でも重症のようで、新たに必要な部品が多いようなので優先してチェックにかかります。片ch分のパワーアンプ基板の全トランジスタを取り外したところです。ドライバトランジスタは入手した時から付いていませんでした。小型の放熱器に品番の2SA968/2SC2238と手書きされています。R39〜R42の抵抗も外されています。
3000の時と同様に「電源/保護回路」基板から始めます。こちらもやはりトランジスタはほぼ全滅状態で再利用できそうなものはありません。基板に直接通電したところ、手前の日立のトランジスタ、2SA743Aは室温16℃にも関わらず、とんでもなく発熱します。その割には放熱器は小さく、ホンの申し訳程度の物しか付いていません。黒い大き目のコンデンサ3個はなんと耐圧160Vモノが使われています。100Vモノでもええんちゃうの? と、交換してみたら 125〜135Vも掛かっていたので、慌てて元に戻したところです。
ヤマハCA-1000Vを送り出したので、またまたオプトニカが作業台に戻ってきました。「ミューティング回路をチェックした結果、トランジスタの配線が間違っていました。画像手前の日立製の四角いモノと互換品として使用した、基板上のやや縦長のモノとは品名の印字面から見て足の順番が逆になっています。取付け時点でわかってはいたのですが、やはり1個だけ逆に取付けてしまったようです。正しい方向に取付け直して一件落着です。トランジスタは特にコワレたようすもなく正常に動作始めました。