この電源基板は出力電圧が±85ボルトなので、基板単体でのテストのためには交流電圧120ボルト位でセンタータップつきが必要ということで、部品箱を探した結果使えそうな電源トランスが見つかりました。松下製のどうやら真空管式チューナー用の電源トランスのようです。
再組立て後の電源基板です。ジャンクアンプから取出したバリスタダイオードのような部品はリードが短かったので、銅線で継足したために、妙な格好での取付けになっています。2SC4793は絶縁マイカが必要ないので取付けが楽になりました。
160Vモノが手に入ったので、電解コンデンサもこの際交換します。整流直後に160V100μが、出力側に100V100μが使われています。100V100μには何のご利益があるのか布切れが貼り付けられています。
前回の投稿からはや4ヶ月にもなろうとしています。やっと日本橋へ買い物に行く時間も取れ、電源基板の部品が揃いました。予想通り富士通のトランジスタは手に入らず、互換品として東芝製を使います。2SA858→2SA11452SC1439→2SC27052SC1624→2SC47932SA1016K(F)→2SA970GR2SC1775ASA970GRは同じものが手に入りました。
1)小音量時の右chの音が小さいこの件は機械式の2連ボリュームの抱える「ギャング・エラー」といわれる宿命的な現象で、経年劣化によってその度合いが大きくなっていくようです。内部の抵抗体を清掃することで、一時的には解消する事が多いですが、根本的な解決方法としては新品交換しかありません。ただ、「つまみ」との兼ね合いがあるために「汎用品」は軸の形や長さの点でなかなか互換商品を見つけることが困難です。(2)DC、VIATONEのスイッチのノイズこれも接点の経年劣化や汚れが原因ですので根本的には分解清掃、あるいは新品交換しか方法はないように思いますが、このタイプのプッシュスイッチの分解経験がありません。「AMP修理工房」さんのHPではかなりの清掃例を見ることができますが、元に戻せないリスクが大きそうなので、未だ試してはいません。