さっそく症状の確認にかかります。といっても、いきなりコンセントに差込んで「スイッチ・オン!」はコワイのでスライダックで徐々に100ボルトまで上げていきます。画像は上にレコードプレーヤーを載せて出力メーターを見ながらヘッドホンで音の出具合を確認しているところで、明らかにLchの針の振れが小さく音量も上がっていません。
久しぶりにこの掲示板を使わせてもらう機会が訪れました。今回も前回同様ヤマハ製の高級機です(私にとっては)症状は「フォノアンプの片方の音が小さい」というものです。
今回の原因はやはり日立のトランジスタ 2SC1213A の劣化に間違いなかったようです。2個とも新品に取り替えて電源を入れたところ、ややあってリレーの作動音・・・と、同時に2個のメーターが一瞬振れてボリュームを徐々に上げるといつもどおりのJ.Dサウザーの歌声が聞こえ出しました。
「修理屋サン」なら間違いなく「リレーも交換」となるでしょうが、私のようなシロートは「オカネモウケ」ではないのでリレークリーナーで清掃だけで大丈夫でしょう。画像はリレー電源用のトランジスタでこれらは多少の劣化があるようなのでこの際交換します。左の2個がオリジナルのトランジスタで、右の2個が今回交換する新品です。
手前が取りはずしてチェックしたトランジスタ、日立の 2SC1213Aです。5ミリアンペアの電流でHfeを測定したところ、1個はほぼゼロで、もう1個は20程度にまで低下しています。左の2個が手に入れた同じ品番のトランジスタですが、形状が違っています。Hfeは2個とも230ほどで、よく揃っています。