基板に直接スピーカーをつないでも音が出ることから、アンプの増幅回路には異常がないことが確認できたので、そうなると原因は1、リレー自体の故障2、リレー駆動用電源の故障3、リレーコントロール回路の故障のどれか、ということになりそうです。画像はシャーシ裏の電源/プロテクタ回路基板で、左スミにリレーが見えます。チェックのために小信号トランジスタをいくつか取りはずしています。
スピーカー保護リレーが作動しないケースは、まずオフセット電圧の発生ということが考えられますが、この場合は問題になるような数値は計測されませんでした。AUX入力から信号を入れて、どこまで届いているかをチェックしています。信号源は最近手に入れた手前のケンウッドのMDデッキを使っています。(画像の赤いMDが挿入されたままになっていたジャンクです)信号の流れに沿って爪楊枝の先の電極を当てながら、イヤホンで音を聞き取っていきます。(けっこう原始的な方法でやってます)結果、プリアンプ部分もパワーアンプ部分にもこれといった異常は見つかりませんでした。(ちょっと安心?)
続いてB級動作についても再調整を行います。こちらも100ミリアンペアくらいが妥当なところではと思います。(同じような数値ですが、テスターのレンジが一桁下になっています)
SC-55の動作が安定しているようなので、ようやくヤマハアンプにとりかかることになりました。現状は「電源は入るが、リレーが作動せず音が出ない」状態です。「Class A」にしたところ、あまりにヒートシンクの温度が高いので、アイドリング電流の調整から始めたところです。当初はテストポイントの電圧が0.4Vを超えていて、50ワットアンプ並になっていました。(電圧が低いので50ワットも出ることはありませんが)画像のように15ワット少々が妥当なところではないかと思います。
トランジスタの交換が終わったので、さっそくいつものカーステSPでの動作チェック風景です。相変わらずリレー作動までの時間は短いですか、それほど気になるほどのポップノイズは発生しないようです。電源基板のヒューズ抵抗47Ωも新品が手に入ったので交換しています。