電源/プロテクタ基板のトランジスタを全て取りはずしてチェックしています。2SC734のいくつかが規定のHfe数値より少なくなっているので、全数代替品種に交換します。
昨日は日本橋の電気街へ必要なコンデンサなどを手に入れるために出かけました。電源部とプロテクタ基板のコンデンサを交換してみましたが、効果はなかったようでリレーの作動時間はそのままです。トランジスタや固定抵抗のチェックも必要なようです。下段は今年初めて入手の「ジャンク」でローランドの業務用パワーアンプです。電源は入るようですが、音が出ない状態です。昨年は最後の最後に「つかまされた」ので、今年は恵まれたジャンク運を願うばかりです。タイミングの悪い事に、ヤマハの CA-1000V が今日届きました。まだ未開梱のままなので、故障ヶ所や原因、必要部品が特定できていませんが「日本橋行き」はもう2〜3日あとにした方がよかったような気がします。
テスト用のスピーカーで動作が確認できたので、本格的な試聴に移ります。SC-55単独でもレベル調整ができるのですが、ラックスマンのプリアンプ 5C50を接続して鳴らします。テスターはつないだまま、フルボリュームでアイドリング電流を監視します。電源を入れてほぼ10分でアイドリング電流は約100ミリアンペアに落着きます。プリアンプのボリュームを徐々に上げると、歪み感のないいい音が聞こえ出します。レベル調整用のボリュームのガリや、音が途切れる事もなくなっています。ただ、電源を入れてリレーが作動した瞬間にスピーカーからは一瞬「ボツッ」とノイズが入るので、オフセット電圧を測ってみると、約0.3ボルトほど出ています。すぐに両チャンネル共に25〜30ミリボルト程度に落着くので、調整ヶ所のないアンプとしては問題ない値と思います。リレーの作動までの時間が1〜2秒程度なので、これが早すぎるようです。時定数設定用のコンデンサの容量が抜けているのかも知れません。
「音出し」をする前にこのスピーカー切替スイッチも一応軽くメンテします。ホコリまみれで、接点も黒く変色しているので、見るからに接触が悪そうです。
オリジナルの半固定抵抗は今ではありえない位の大きさで、取付け孔が全く今の部品では合わないので、ちょっと高価ですが足の長いタイプを手に入れました。小さい部品なので画像では見にくいですが、上から調整するタイプです。チェックポイントのエミッタ抵抗0.22オームの両端電圧を22ミリボルトに、つまりアイドリング電流を100ミリアンペアに調整後、非常に安定しています。