「いやぁー、助かったー!せっかく好きなあの子の誕生日パーティーに呼ばれたのにケーキなしじゃ嫌われるとこだったよ。これで彼女からの好感度アップ、もしかしたらそのまま…グフフフフ……、って何だよクソ犬。いっとくけどあの子、ペット苦手だからお前留守番な。は?お前のおやつ?知るかそんなもん。棚の奥の賞味期限切れの煮干しでも食ってろ。けーねの金?ペットの金はご主人様の金だろ。つかなにお前勝手に買い物についてきてんの?とっと家帰れ。あ、そうそうお釣りあったんだったわ。それくらい返してやるよ、ほら3円。よかったな!じゃあね〜♪」
歩き去ってゆくご主人様。苦労して貯めた3000円が、たったの投げ捨てられた3円に変わってしまった。けーねは3円を見つめながら泣きじゃくるしかなかった…。