負けた帝国海軍、案外人気があって、劇化映画化すると商売になる。ただし、「何ンにも御存じない」人がつくるものだから、しばしば変なせりふが出て来る。「艦長殿、軍艦旗は自分が死守いたします」海軍では上官に「殿」をつけなかった。三等水兵が連合艦隊司令長官に呼びかけるときでも、ただ「長官」でよかった。軍艦旗も、「死守」する必要はなかった。陸軍の軍旗、いわゆる連隊旗は、もし敵に奪われたら切腹もので、戦場の兵士たちは連隊旗手を中心にこれを死守する。平素は、虫が食ってボロボロ、紫の総(ふさ)だけになったのを桐の箱へ入れて、各連隊が大事に保管していた。みなさん、戦争映画で、ボロボロに裂けた悲壮な感じの軍艦旗を見たことがありますか。無いでしょう。あれは、いつでも新しくきれいなかたちをしている。つまり備品だから、破れたりよごれたりしたら取替える。外国の商船が敬礼するからといって、旗自体が神聖なわけではない。ただの旗章である。〜『海軍こぼれ話』 阿川弘之(著) 中公文庫 P33〜34より〜
CV…通常動力空母 CVN…原子力空母 CVL…軽空母 画像のキティホークは、昔、横須賀米海軍基地に配備されていたので、ニュースで艦名を聞いた事がある人も居ると思う。
昨日夜の地震はビビった…。最近揺れるな…。
第二次大戦頃の戦車砲は、砲手が照準器を覗き込んで、目盛り等から敵戦車との距離を計測したり、未来位置等を予測して、目分量で発射していた。現代の戦車は、砲弾を敵に命中させるために必要なデータの全てを、搭載コンピューターが素早く計算して狙いを定めてくれるようになったので、砲手の仕事は、どの戦車から攻撃するかを決めてトリガーを引く位になった。1km先の目標に誤差20cm以内で命中させる事が出来る。なおトリガーを引いた後も、コンピューターは命中のタイミングを計算した上で発射するので、トリガーを押した瞬間と発射までの間に一瞬タイムラグが発生するそうな。
「動的な戦力とは、兵員数、練度、装備の質と量、補給や補充の能力などと士気を掛け合わせた積である。士気が限りなくゼロになれば、いくら大軍を擁していても戦力はゼロとなる」(by 白善Y将軍)
ソ連に侵攻したドイツ軍の前に立ちはだかり、その大きさとタフさで、ドイツ兵達から「ギガント(巨人)」と呼ばれて恐れられたソ連軍のKV-2重戦車。しかしこれ程までの大型砲塔を搭載したため、重量は52トンにまで上昇し、機械的信頼性には大きな問題を抱えていた。それだけでなく、砲塔が大きすぎて傾斜地では砲塔を旋回させる事が出来なかったり、重心が高すぎて転倒する等、もはや戦車とは思えないような欠点もあった。しかし152o榴弾砲の破壊力は絶大で、主に陣地攻撃で活躍した。
今の日本で「リベラル」を名乗っている連中の多くは、一昔前なら「革新」と呼ばれていた訳だなー。このため今ではリベラルといえば、思想的に極まりまくった集団の代名詞のようになり、本来的な意味でリベラルな思想を持つ人々が「リベラル」と名乗り辛い、というアホな社会状況が発生する事に。何だかな〜(苦笑
プロイセン王国の英雄・フリードリヒ大王の歴史について、殆ど知らないという人は、アルノさんのゆっくり解説動画シリーズで解説されているので、そちらを参照。世界史に最低限度の興味がある人ならば最後まで楽しめる。語りのテンポの良さ、構成の巧みさ、分かりやすさ等が本当に秀逸。
今日は公休の日ーw
F-16がウクライナ軍に多数供与されて、活動するようになれば、ロシア軍は手こずる場面が増えるだろうけど、戦局打開の特効薬とまではならないだろうな…。世界戦史を振り返ってみても、新兵器や新戦術の導入、作戦構想の見直しとかをしているだけでは、不利な戦局が好転する事はまず無い。やはり外交情勢の激変が起きない限り、戦局挽回は厳しい。フリードリヒ大王の「七年戦争」がそうだったように…。
「多様性」という言葉も結構曖昧なものがあって、様々な解釈が可能だろうけど、一言で表現すれば、「貴方と、私は、違うのだ」という現実に耐えられるかどうかという事だろうな。まぁこれは定期的に言っていくつもり。
「ロシアの戦車はあと一年で枯渇する」とのニュースを目にしたけど、いつまであの手の話を出す気でいるのやら。ウクライナ戦争が勃発した当初から、「近いうちにロシア軍は戦力が枯渇して継戦困難に陥る」みたいな情報が次々と出回っていたけど、全てデマだったからな。もし本当にロシア戦車はあと一年で枯渇するというのであれば、ロシア軍に物凄い焦りの色が出るようになって、最後の一手を打つ必要に迫られてくる筈だけど、現状そのような気配は見られない。戦力枯渇の話をするのであれば、むしろウクライナ軍の方がヤバイ。前線兵士の平均年齢が40歳位にまで上昇しているとか、マジでシャレにならない…。