「なあ」「うぉっ!?」などと素っ頓狂な声を上げてその感触に反応してしまう。「あれ?オマエのこれ、アクセサリーじゃなかったんだな」頭をぽりぽりと掻きながら呟いてきたのは、ボクと同じグループの食費さんだった。「装飾じゃないですよっ、きちんと根付いて生えてますよ!」「いや、悪い。あまりにも引っ張りやすい形をしてたもんでね」先ほどからその手は、ボクの腰の辺りからぐーんと伸びている赤い羽を掴んでいたのだった。「あれですよ?犬でいったら尻尾、人間でいったら足の小指みたいなもんなんです。非常に弱点です。さあ離してください」「そんなもんぶら下げてる方が悪いだろう。」言いながらやっと弱点を開放してくれる。「まったくもう。それで、ボクに何か御用ですか?」「いやなに、爆裂前歯の野郎を見かけてないかと思ってね。あいつにはちょっとヤキ入れとかないと気が済まない」「それ、3日前も同じこと言ってましたけど」「定期的に来る症状なんだよ。」背中の光剣をちらつかせながら淡々と言い放つ食費さん。もう慣れたものだけど、爆裂前歯君の話をしているときだけなぜか少年に戻ってしまう彼だった。「…うんまあ、男の子同士のそういうのには口出ししませんよ。前歯君なら、さっきGSDさんの所に行ってましたよ。新しい技でも覚えて食費さんを倒す気なんじゃ…!!」「な、なに…!?あのやろうやってやらああ!じゃあな!」ぴっ、と右手を掲げてヘンドンマイアに向かっていく食費さん。前歯君はちっともその気ないのになあ…。おもしろくて不覚にも煽ってしまったよ。――――「えぇ?じゃあ結局二人して天城制覇しちゃったってことですか?」「そうみたい。うちの孤児院の男の子達もそうなんだけど、喧嘩して仲良くなるっていうのはあながち間違いでもないみたいだねー。」くすくすとめぐみさんが笑う。あの後、めぐみさんの所に遊びに行ってオレ曲がるさんと一緒に子供達と遊んでいた。気付いたら日が暮れてしまっていたので、そのままそこに泊まることに。「オレ曲がるさんはどこに行っちゃったんですか?」「夕飯の後、全員分の洗い物を済ませて帰っちゃったよー」「ぜ、全員…!?さすがメカニックさんは手先が器用というかなんというか」「ねー。来てくれるときはいつも助かってるんだー。」にこにこと笑いながら話すめぐみさん。「…案外、めぐみさんが気になって…た…り…!?」「えっ」「おっぱい!おっぱい!ヾ('∀')ノ」「いやいやいやいや!?」などと赤面するめぐみさんをからかいつつ、夜はふけていったのだった。―――――『あ、悪魔…!来るなぁぁぁ!!』『おまえが宇宙犬か?なんだ、まだガキじゃねえか。まあしかし女…か。使いどころは多そうだなあ?おい?』『だ、誰。貴女は…』―――――「……」急激な吐き気を覚えて目が覚めてしまう。隣にはすうすうと寝息を立てるめぐみさんが。備え付けの時計に目をやると、まだ午前4時だった。「うっ…おぇっ…」嗚咽をなんとか気付かれないように抑える。…どうやら今日の出来事があのフラッシュバックを生んだようだった。「むぅ…」寝るときは綺麗に折りたたまれている羽に目をやる。暗い部屋の中でもその存在感は隠せるものではなく、煌々とドス黒く、赤くその身を照らしていた。「うへえ、最後の言葉に至ってはお母さんじゃないか」よりによって一番思い出したくないセリフだった。うんまあ、25の誕生日を迎えていたはずの娘が、いきなりこんな姿になって現れたらさすがに母親もわからないよね。―――――それは突然やってきた。《聖職者とはまた違った味だな》などと抜かしながら、《私》の村のみんなを引き裂き、断ち、穿っていった。そして《私》には、この禍々しい羽を植えつけていった。視界が上から下へとさがっていく。ボクは、瓦礫の中からお母さんを探し出す。力が入らない。遠くにお母さんの顔が少し伺える。よかったと胸を撫で下ろした時、あの言葉がボクを貫いた。お母さんの目の先には、化け物と同じボクからそびえる赤い羽が。――――私は当ても無く歩いていた。犯され、蔑められ、石を投げられた。永遠に姿の変わらぬ化け物の化身など、どこにも行くことはできないのだ。そんな時だった。――――――………「宇宙犬ちゃん!宇宙犬ちゃん!」「ふぉ…?」体をぐらぐら揺さぶられて頭が覚醒する。どうやらあのまま眠ってしまっていたらしい。「あれ、めぐみさんおはよー」「おはようおはようっ、よかったーなんかうなされてたんだよ宇宙犬ちゃん。」「…そうだったんですか。うんでも、もう大丈夫ですよ。早く朝ごはん食べたいな」「そっかそっか。うんっ、足長おじさんがくれたおいしいパンがあるよー」――――「あれっ」と、窓から下を覗きながら声を上げためぐみさん。「どしました?」「あそこにうずくまってるの……チャイルドさん?」言われ、私も同じく覗き見る。…腹を抱え、う”−う”−とうめきを上げながらそこに彼がいた。「のだめー。飯…食わしてくれ」その物体から声が発せられた。「あははっ、おなかへってたんですね」「そうみたいだねー。どうぞあがってくださいー」笑いあいながら彼を出迎えるボク達。―――――私は当ても無く歩いていた。犯され、蔑められ、石を投げられた。永遠に姿の変わらぬ化け物の化身など、どこにも行くことはできないのだ。そんな時だった。『綺麗な羽だな。もうちょいそれ見ていたいから、俺と一緒に来ないか』タバコを吹かしながら、手を差し伸べてくれた人がいたんだ。―――――同じところで同じものを食べ、同じ会話で笑いあう。ボクと《私》に家族を与えてくれたあの人達と、いつまでもこの時間が続きますように。――ボクはもう、一人じゃない。
フラグwwwwwwwwwwwwwwwwww悪魔っ娘キャラですね、わかります☆
この掲示板、コメント更新も含めて新しい順になるのでふかw本文だけで判断しないで、コメントも見て><……てか、二人とも周知ですねわかります☆
フラグwwwwwwwwwwwwwwwwwぼくっこで悪魔っ娘ですねw
こんにちは、のだめぐみです。保母友達だったちくBドルちゃんも転職して、ストリートに生きることを決意し仕事を辞めてしまいました。少し寂しいです。たまにはどこか遊びにいこうね。子供達は相変わらず元気です。少し前までは泣き虫だったあの子も、オレ曲がるさんが遊びに来てくれる時に機械のおもちゃを作ってくれたりして、「将来僕もメカニックになる!」と息巻いてたりしてます。とても嬉しいことです。そうそう、最近うちの孤児院にも足長おじさんが現れたんです。天城のおいしいお水や、焼きたてのライ麦パンが扉の前に置いてあることが増えてきました。添えられている手紙には一言、「頑張れよ('ω^)」と。どこの誰かは存じませんが、ありがとうございます。そして昨日のことです。子供達の晩御飯も済ませ、消灯時間になったのでみんなを寝かしつけようとした時でした。んふふ。と、何やら子供達がいたずらな笑いを浮かべています。どうしたの?と私が言うと、目の前にいた女の子がこう言うのです。「のだめちゃん!お誕生日おめでとう!!」そうでした、この日は私の19歳の誕生日だったのです。最近のベヒーモスの荒れ具合、シャラン様の依頼や掲示板の通告ですっかり忘れていました。突然のことに私はあたふたしっぱなしです。「いつもいつも私達に優しくしてくれてありがとう。これ、私達からのプレゼントだよっ」と。まるで大輪の向日葵が語りかけてくるような、とびきりの笑顔でその子は言いました。その手には一匹のクリーチャーと、一振りのトンファーが。こんな高価な物を…大変だったでしょう。私は女の子にそう呟きます。「ううん、なんともないよ!」「のだめちゃんに隠れて、みんなでライナスおじさんのとこでお仕事してたんだよ〜」「のだめちゃんのためだもん。全然辛くなかったよねみんな!」「ったりめーよぉ!!('ω^)」未だに咲き続ける向日葵達は、次々と言葉を連ねていきます。ああ、恥ずかしがりやのあの子も、いつも拗ねてるあの子も、忘れっぽいあの子も、なんてやさしい気持ちに溢れているんだろう。「のだめちゃんの頑張ってる姿は、私達にとても勇気をくれます。そんな姿を見て生きなくちゃって気持ちになります。本当にいつもありがとう。そしてこれからもよろしくお願いします、のだめちゃんっ」その女の子の言葉を最後に、私の目に暖かいものがあふれ出してきました。ありがとう、ありがとう。と。かけがえのない家族に感謝の気持ちを述べます。みんなはそんな私を笑顔で抱きしめてくれました。私のやっていることは間違っていなかったのだ。こんな幸せな気持ちになれるなんて。心配しなくても大丈夫だよ。これからもみんなを守ってあげるから。――私はもう、一人じゃない。
オレ曲がるのお兄ちゃんかっこよすぎっしょwwwww話あついwwww
がちむち・・wおめ子あつすぎっしょwwww
保母→ストリートってどういうことk(ryライ麦パンwwww足長すぎるだろwwwwwwww
なんと珍妙な名か。その娘から自身の名前を聞いたとき美しい、いい響きだ、などではなくそんな感想が私の頭をよぎるのだった。私の家系は代々プリーストとしての勤めを果たしており、もちろん自分もその例外ではなかった。齢十五にして先代から聖職の全てを叩き込まれていたのだ。そんな折、これも決め事なのか私には許嫁という相手が身寄りにいた。その名をおめ子という。…なんと珍妙な名か。まあ名などはその者を指すだけの言葉と、私はそう認知していたので取り分け追求することもなかった。我が家訓の教えでは、十八で婚儀が成されるという。それまでの3年間、親睦を深めろということなのか。―――おめ子がここへ来てから数ヶ月が過ぎた。彼女はとても瀟洒で、しとやかな女性だった。男を立て、自分は3歩下がる。そんな、今の時代ではあまり見かけなくなった昔ながらの撫子と言ったところか。…世辞抜きにして、その美貌も彼女を引き立たせている要因のひとつだった。私も男だ。この女性と婚儀が成されると思うと、多少なりとも心が躍るというものである。――――彼女がここに来てから1年、私は十六になっていた。おめ子はひとつ年下なので、十五だ。ある日、幼少からの日課である朝の鍛錬を私がしていた時。おめ子が近くの山へ花を積みに行くと言ったきり、帰ってこなかった。多少あちらで時間を潰したとしても、あの距離なら1時間もあれば帰ってこれるはずなのに。時計はすでにあれから3時間を経過させていた。私は脱兎のごとく飛び出した。―――山の頂上に着く。ずっと走っていたせいか、肩から息をしていた自分に気付く。…それほど思いを寄せている相手、ということなのか。そして頂上の一角に、地に伏せている人影がひとつあった。――――おめ子!!!叫びつつ私は近くへ寄る。見ると。彼女の体はどす黒い色に染められ、今の私などなんでもないかのように、ぜぇぜぇと呼吸を繰り返している。花の…毒!空気に違和感を覚えた私はすぐにその原因を察知した。毒草が多々ある区域にまで入ってしまったのだろう。彼女を楽な体制にし、私はすぐさま構える。……ヒール!!!日々の鍛錬の成果がここ一番で発揮してくれた。柔らかい光は彼女の体を包みこみ、その侵食を止める。――――程なくして彼女は気が付いた。体にも生気が戻り、いつもの笑顔を見せてくれる。本当に良かった。彼女は、私に渡すための花を積みに来ていたようだ。なんだ、最近よく聞く付き合って一周年記念とかいうやつなのか。なんでも記念日なのか。…私も彼女の復帰がうれしいからか、少し気が動転している。そんな私を、彼女は優しく押さえ込んだ。唇で。――――さらに月日は流れ、あと数日で婚儀が行われるという時期。あの日に私とおめ子は揺るがない信頼を築くことができた。…まあ、いろいろな意味で。お互い結婚することに依存などはなく、むしろ待ち遠しいと感じているほどであった。今日は両者の親や親戚が直前の打ち合わせのために一箇所に集まっていた。しかし、私たちの間にはなんのわだかまりもなく、全員和やかな空気でその集会を終えようとしていた。私も彼女も、友人からからかわれるなどされて少し億劫だった。だけど、そんな日常が好きでもあったのだ。―――その時だ。突然空が暗転していく。先代達はざわざわとどよめき、こう呟く。―――ヘルモンスターその名は私も耳にしたことがあり、同時に絶対に触れてはならない禁忌でもあった。それが。『聖職の集まりを待った甲斐があったな。全て根絶やしにしてくれようか。』と、腹の底に響くような声で空から語りかけてくる。逃げろ、と。先代の口からその言葉が放たれた時には、すでにその顔は胴体から離れていた。死者を蘇らせることは何人もできない。は、先代の口から腐るほど聞いた言葉。湧き上がる感情を殺し、私はおめ子を連れ全力で走る。――――親戚や友人の庇いもあってか、なんとか私たちは隣町へ逃げ切ることができた。しかし、おめ子の様子がおかしい。2年前のあの時と同じように、ただ走りつかれたのではないぜぇぜぇという違和感のある呼吸をしている。…花の毒が、ずっと抜けきっていなかったのだ。ばたりと倒れるおめ子。あの時のそれよりも数倍は辛そうにしている。私が、未熟だったばかりに…!!自分への負担も何も考えずに治癒の魔法をかけた。だがその手をおめ子が静止する。もう助かりません、と。小さな声でそう言った。構わず治癒を続ける私に、おめ子はまた語りかけてきた。本当に幸せでした。貴方の心まで癒してくれる治癒と、全てを成し遂げる力強い気持ちに、いつも身を寄せていました。ありがとうございます。絶対に忘れません。それが、おめ子の最後の言葉だった。――――それから、20年の月日が流れた。「よくここまで修行を続けました。晴れて貴方は退魔師です」と、名誉聖職者であるグランディス殿からお言葉を頂いた。「すごいですね、私が生まれる前から退魔の道を目指しているとは。貴方程になると、自らが選んだ魂を式神として使役することができますが、その魂はもう選定済みですか?」ええ、と私は答えを返した。「そうですか。では、召喚の儀式を」――――私は語り継いでいく。今の私が在るということをあの日の全ての人へ。彼女へ。――私はもう、一人じゃない
こんなに良い話なのに、何故ヒロインのお名前おめ子にたしwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
この掲示板の法律、承知したッ!これより我は、正義の道を歩むッ!!↓の画像を見てもらえれば、正義の道というものをよりお分かり頂けるであろう。
学校で開いちゃった僕に謝れ/^o^\
ベヒーモス内煉獄EXでヘルモンスターに遭遇してしまった。なんだああこいつあああああああ
ええええ!!なんだこいつ!?ヘルダンジョンじゃなくてもヘルモンスター出るんだ・・・