昭和の昔まだタイツは実用本位の防寒衣料としてお年寄りや子供が穿くものというイメージで、北海道はともかく、その後転校した東京の小学校では、高学年になると、冬でも誰もタイツを穿いてくることはなくなりましたそんななか、たぶん親に寒いから穿いて行けと言われたらしく、史ちゃんという女の子が青いタイツを穿いて登校しました史ちゃんは、特に不細工でもなければ可愛いわけでもない目立たない子でしたが、僕はその日だけ史ちゃんのことが好きでたまらなくなりました一方、哀れ史ちゃんはその日一日からかいの対象になったうえ、放課後には、僕も含めた悪童たちの餌食になり、スカートの中を覗かれたり、捲られたり、お尻の匂いを嗅がれたり、さんざん悪戯をされて半べそで家に帰りましたもちろん、その日以降史ちゃんがタイツを穿いてくることはなくなりました大人になった今思えば、子供だったにしてもずいぶん心無いことをしたなと反省しつつ、史ちゃんがタイツを穿くことにトラウマを持っていなければいいなと願う次第です