炊事・掃除・洗濯、そして裁縫。家事全般を全て自分でこなす事により、今後の生き方がラクになる。ぼくは、生涯独身でいる腹づもりだ。別に女性が苦手なわけではない。かといってホモでもゲイでもない。女性は好きだ。しかし、ぼくの身勝手なまでのアナーキーな生き方に他の誰かを道連れにする事なんて出来ない。上記に挙げた家事全ては、一人暮らしである以上そつなくこなしている。土日を使ってやれば済む事だ。大概の電気製品もバラして自分で直してきた。元々設備屋であったのだが、何故かオーディオに目覚めてから(それは設備屋になる遥か昔の事なのだが)配線作業が何故か好きだ。配管作業と似ているのかも知れない。…まぁ電化製品を直す事は全く別物と言わざるを得ないが。ぼくは、この「病魔」で度々書かせてもらっているほど「周囲に素晴らしい人間が集い、サポートしてくれる」という有り得ない幸せの中にいる。貪欲に生きれば、ぼくを正し、生涯を共にしてくれる女性に巡り会えるかも知れない。しかし、そこまで強欲にはなれない。先日、先輩と飲んだ時に言われた。「お前がお前の人生の主人公なんだから、思ったように生きろ。謙虚も大概にしろ。感謝も大袈裟にするな。唯一賛同出来るお前の人生の指針は『ハングリー』だけだ」と。…そう、ぼくの人生の三本柱は「謙虚・感謝・ハングリー」なのだ。敬愛する謙信公も生涯独身を貫いた。強く、狡猾な者だけが勝つという戦国の世で「義」を重んじた戦国最強にして、野望を微塵も見せなかった「軍神」である。正室も側室も持たず、跡継ぎは実姉の子供(甥の顕景、後の景勝)だ。それにより、現代も尚「謙信公、女性説」が囁かれるほどなのだ。…話が逸れた。ぼくは自害するような愚かな行為はしない。それは信じて欲しい。大切な友達を自殺や病気で失ったりもした。その時の悲しみは、全身を切り刻まれるような思いであった。35歳・独身、天国には酒を酌み交わしたい友や先輩、家族がいる。だが、現世には自分の命よりも大事な家族・先輩・同輩・後輩がいる。周囲の素晴らしい人間関係に報いる為に、どんな辛い状況下にあろうが、泥をすすってでも生き延びる。果てる時が来たら、ぼくは思うだろう。特定の女性と家庭を築いて、ある程度の安心を得る人生より「迷惑ばかりかけたが、やるだけの事はやった人生だった」と。…ぼくは、女性にとって「友達どまり」が一番心地よいようだ。