・ジャイロ・Dio・NSR50・リード他のこのHPを参考にする方がお使いになりそうなキャブレタのセッティング方法です。・他のキャブレタに対しても基本的な考え方については対応するやり方で書いてみたいと思ってます。・ホンダ純正部品で京浜製の単キャブに対応するやり方と書いた方が良いかもしれませんね。1:組み付け時はニードル高調整可能な場合は真ん中にして組み付けます。2:スロットルスクリュとエアスクリュは締め込みから1.5回転戻し位(この段階ではかなり大雑把ですが)にしておきます。3:MJは仕様により大凡の番手を、SJは一般的に出回っているボアアップキットくらいでしたら取り敢えず純正のまま、この状態でEgに組み付けてノースロットル状態でスロットルバルブがアイドルスクリュに当たっているのを確認します。4:Egを始動させます、最初はキャブレタに燃料が無い状態ですので吸い込み口を手の平で密閉させて手にガソリンが着くまでクランキング(密閉してクランキングするとすぐに来ます)させてからエアクリーナを取り付けします。5:各部の組み付け完了を確認してEg始動、クラッチが繋がる程回転が高ければスロットルスクリュを緩めて下げます。多少回転数が高かったり低かったりしてもアイドル維持出来る状態であればケースとマニ・マニとキャブレタ等継ぎ目にパーツクリーナを吹き付けて二次空気が混入していないか確認します。(パーツクリーナを吹きつけた時だけ回転数に変化が有る場合はその部分から二次空気を吸ってますので組み付け作業のやり直しになります)6:これ以後は軽く試運転をしてEgが被ってなくて温まっている状態での作業となります。スロットルスクリュをアイドリングが維持出来る最低回転数まで下げます。その状態でエアスクリュを前後半回転位までで回転数の高い箇所を探り、その後スロットルスクリュをアイドリング時に1800回転前後になるまで締め込みます。フルノ−マル車両でしたらここまでの工程で作業は完了です。7:チューニング車両の場合はMJを確実に被る位の番手を取り敢えず組み付けます。全開加速での試運転を繰り返しながら被らなくなるまで5番刻みで番手を下げていきます。2サイクルEgは基本的にパワーバンドの少し下の回転域で被る症状が出ます。クラッチスプリングを硬い物にして絶えずパワーバンドに入っているのでしたら良いですが、クラッチミート回転数がパワーバンドよりも低い場合は加速時にパワーバンドに入る手前でもたつきます。これはEgの特性上仕方無いので苦に感じる場合はクラッチスプリングを固くしましょう。対策としてニードルピンを下げて中間域を薄くすると戻し焼きの原因になりますのでご注意下さい。8:加減速を繰り返しながら7で書いたパワーバンドの下辺りで被る領域を探りながら試運転します。この時に被っているとダメな様に感じるかと思いますが、被る位でないと7で書いたトラブルの原因になりかねません。MJがこれ以上大きいと被る位で中間域が被らないことは基本的には無いのですが、もし有る場合はニードルピンを1段上げて(ピンを下げる)下さい。9:8までで基本的にはセッティングが完了しますが、長距離走行や長時間運転をさせないと分からない「ちょっと薄かったかな?」「ちょっと濃かったかな?」といったことがあったら微調整って感じになります。