今から書くやり方その1は古いやり方ですが昔のバイク屋さんがやっていたやり方です。ベアリングの受け部に負担を掛けないで入れられるメリットも有りますが、一発で収まらない場合にケースを叩いたりしますので、その際に叩く強さが経験者でないと分からなかったりといったデメリットも有ります。1:クランクシャフトにクランクベアリングを左右とも組み付けます。2:Rカバーのベアリング受け部をトーチで炙ります。次の工程でシャフトを入れますので、コンクリートブロックの上にRカバーを置いて、シャフトを入れる時にシャフトがコンクリートブロックの穴に入ってくれる位置で作業して下さい。3:熱膨張したRカバーにクランクシャフトを入れます。受け部が熱膨張しているのでストンと入ります。そのまま冷めるまで放置して下さい。4:Rカバーが冷めたらケースとの合い面に液体ガスケットを塗布します。コッターピンもRカバーに付けておくと後の作業が楽です。5:Rカバーを炙った時と同様にケースのベアリングの受け部を炙って熱膨張させます。6:クランクシャフトが付いたRカバーをケースに組み付けます。Rカバーの時と同じでストンと入ります。7:ケースとRカバーを留めるボルト6本を締め付けてケースが冷めるのを待ちます。8:クランクシャフトの両端をを両手で持って回してみてスムーズに回ったら作業完了です。スムーズに回らない場合は左右どちらかののベアリングが落ち着いていない(ベアリングの内輪と外輪が横方向に無理が掛かっている)状態なので、ケース及びRカバーのベアリングの受け部を外から炙った状態でエクステンションバー等を当ててハンマーで衝撃を与えてベアリングを落ちつかせます。