後にZ計画の原案となった、社内技術者レセプションで提示された『ZETA』コンセプトの一つ。当時、第13開発局に所属していたフジタ博士の案といわれる。新方式ジェネレーター「SEドライブ」搭載で非変形。
おおお!プロトZETA Theセカンドじゃないですか!ネオ・ファリアの解体によってお蔵入りになった機体ってとこでしょうか。案外、Z計画も当初はSE計画の後継になるはずだったのが、白紙に戻されて可変MSの開発計画に変更になったのかも知れませんねぇ。タイラント・ソードを絡めるとアナハイム系MSの開発史も結構変わってきますね。ネモとか。
時期的には、タイラントソードの連載が終わってから続いていた「藤田一己のデザイナーズノート」という連載の中で、『ソードのデザインで一皮剥けた今のオレがZをデザインするとこんなのやこんなのが出てくるぜぇぇ!』みたいなノリでいくつか描かれたヤツだった気がします。そのうちの一つは後に角川文庫版のデザインにそのまま使われました(いわゆるフジタ版Zってやつ)。これは、初期のZ案(劇中ではなく、アニメのデザインとしての)の「ガンダムのイメージの破壊」ってとこだけをピックアップして描いたヤツだとかいうキャプションが付いてた覚えがあります。このデザイン方針のベースには、アニメ版Zガンダムのデザイン成立に至る、ナガノ先輩等とのディスカッションがあったと思われます。デザインラインにナガノ色が非常に強い。Z−MSVって、その頃に模索された試行錯誤を拾い集めてクリンナップしたような印象がありますよな。このデザインも明らかに流れを継いでいます。後に出てくるZ量産型との共通点は多数。他に非変形モノで、マッチョなZとか、ファーストガンダム放映直後にZが企画されていたら?という仮定の下に描かれたモノとかもありました。オレもバックナンバーのほとんどがどっかいっちゃってるんですよね。かつて古本屋巡りして、この頃のHJようやく全部揃えたというのに・・・今じゃマニア秘蔵アイテムになってるのか知りませんが、該当号を古本市場で一切見かけないです。
えぇ、デザイナーズノートは2〜4までコピーをいただいているので存じていますよ。3のラフ版ZETAに、プロトZETAプランtheセカンドっていう文字が書いてあるんです。いわゆる藤田版Zをファーストとしての2つ目のデザインって意味なのかもしれません。個人的には藤田版Mk-IIが大好きなんですよ、あの中だと。タイラント掲載号はあまりお目にかからないですよねぇ。ジオンの星掲載号は簡単に手に入ったんですが。
このデザイナーズノートやタイラントを単なる「雑誌企画で生まれた2次創作」という言葉で切り捨てるコトができないのは、描いてる人が誰あろう「Zガンダム」のメインデザイナーである藤田一己その人だからなのです。設定的には富野監督のZガンダムとは乖離していながら、メカデザイン的には陸続きという・・・どうにかしたいモンです。今じゃディジェSE−Rの存在が許されてるのですから。ほとんど語り尽くされた感のある過去の宇宙世紀ネタで、唯一といっていいくらい未開拓なのがタイラント・ソード。
タイラントは未完で終わってしまったのも大きいんですよね。設定が少ないのでアニメのZガンダムとどこまで繋がっているのか明確になっていないことが、考察を妨げている最大の要因のような気がします。妄想による補完がないと繋げられませんからね。RS-81とRX-81、RGM-86とRX-86など、取っ掛かりはいくつかあるんですけどねぇ。
顔がサイコガンダムMk2みたいなゼータの藤田イラストを OUTで見たことがあります。なんだかソード系の話はUFO研究に通ずる…
本番OKらしいです(*´ω`)☆ jn.l7i7.com/