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こういうお店のお仕置きがどういうふうなものかは、いきなりじゃママたちにはさすがにちょっとショッキングだと思うんで、ここには書かないで置くほうがいいかな。だからおくちのなかでお客さまが大きくなってくるのが感じられると、とても安心、ハッピーな気持ちにさえなります。
おくちだけで男の人に満足していただくのって、たぶんママたちが考えているのよりずっとずっと難しいの。こういうお店のお客さまって、私たちのような、誰にでもカラダをひらく女のハダカを見て少し肌に触れたくらいでは、全然大きくならないのだもの。びっしり生えてる毛の中から舌を使って、掬い取るようにしておくちに含まないといけないのだけれど、そこから大きくなっていただくまでが、わたしたちこのお店の女のお仕事の、いちばん難しくてつらいところです。大きくして差し上げられないと、理不尽だけれど、私たちが恥をかかせた、ご期待に応えられなかったということになって、お仕置きをうけないといけなくなるのですから。
お客さまのお部屋にはこの格好で、ボーイさまに首縄かつまんだチクビを引いて連れて行っていただきます。最初この姿で人前に出させると聞かされた時は、それだけで息が詰まって足が震えたものでした。でもいまでは大廊下や広間を歩くのも、ほとんど平気になりました。男性のお客さまばかりではないので、同じ年頃の女性のお客さまたちに笑われたり、ジロジロ見られたりすることもあります。でもとくにつらいのは、かわいそうがられたりする時かな。この格好のままお客様の前に跪いてする、即肛即尺という、あのとても不潔で屈辱的なサービスも、泣かずに務められるようになりました。男の人の後ろから唇を這わせ、穴に舌を差し入れて、そのままのおくちで前にまわって、おくちに含んでおしゃぶりさせられたりするのですよ。夏の季節に外からお着きになったばかりのお客さまだと、においだけでもう大変。あんなこと、男の人は不衛生だと思わないんでしょうか。私も最初のうちは何度かオナカをこわしてしまいました。
私たち若い日本人の女の子たちは「マルダシーヌ」というグループ名で、いろいろなお座敷やパーティーを廻っていきます。「マルダシーヌ」のうたい文句は「24/7 totally naked. All three holes are always ready for your use」。そう、ここでは私たちのカラダは、愛するためではなくて使うためのものなのです。残酷だわ。
ママ、タカコ、元気ですか。私はあの日、ママたちの前で身に着けていたものを全部取り上げられ、素裸にされて長い廊下を歩かされ、そのままクルマで連れていかれたのでした。それからはあのF市のお店で、ずっとそのままの姿で暮らしています。お店で働く日本人のお友達と一緒に、並んで撮ってもらったプロモーション用の写真を送ります。すごいでしょ。お店の女はみんなこんなふうに、何も身につけないのがデフォ、仕来りになっています。履物もアクセサリーも何もなし。自分の手でムネや前を隠してもいけないの。
お店にはきっともう何年も何も身につけないまま、毎日いろいろなお客にカラダを自由にされて暮らしている女の人もいるようです。私もいつか、あんなふうに衰えの見えるカラダになっても、寒々とハダカを晒して廊下を歩く時が来るのでしょうか。
家畜豚やF市の伝説の娼婦たちについては、「監禁画廊」ブログをご参照ください。
その後いかがお過ごしでしょうか。20年足らずの間に、F市も大きく変わりました。かつて家畜豚と呼ばれる最底辺の娼婦たちがうごめいていた鉄格子の地下室も、伝説の娼婦マオやリズたちがガーターラインからへその上までをむき出しにした衣装で酔客の前に並び、終わりのない屈辱にあえいでいたあの淫売宿のあった辺りも、取り壊されて瀟洒な小公園になり、周囲をオフィスビルが取り巻いています。 もちろん今も男たちは天国を求め、女たちは地獄に落とされていきます。ただその外観がスマートに、清潔らしく整えられるようになったにすぎません。オフィスビルの一角には周辺と隔絶された世界、ここ「テルマエ(温泉)」のような店が残されています。はじめてフロアにたちった外国人であれば、そこを一糸もまとわず平然と行き来する裸女たち、そして裸女*(オカマ)たちの群れにまず驚かされることでしょう。 常夏の商都F市の午後は長く暑い。中華系であれ欧米系であれ日系であれ、朝のひと仕事を終えた男たちは「テルマエ」で汗を流し、ラウンジでゆっくりとランチを楽しみます、さらに時間があれば個室で独りシェスタをとることもできるし、そこに女でも女*(オカマ)でも、自由に呼んで奉仕させることもできます。しかし今日も時間に追われる男たちの多くは、風呂とランチの後軽く「トイレ」を使うだけで、慌ただしくそれぞれのオフィスに戻っていきます。 ラウンジ脇の廊下にずらりと並んだドアのひとつひとつが、この「テルマエ」の「トイレ」です。それぞれに一人づつ、首輪を鎖で壁につながれ、後ろ手錠をかけられた全裸の女*が跪いて控えています。大きく膝を広げて股間をさらす姿勢を取っていることは、客に不満を持たせた時には股間への蹴りを素直に受け入れる心構えを示しておくための、女*としての当然のエチケットとされています。客はガウンを脱いで棚にかけるだけ。あとは女*が器用に口を使って掬い上げ、まずは舌で汚れを舐め清めて、ゆっくりとした舌使いで充血をうながし、時間いっぱいサービスに努めます。急ぐときには急げと一言いえば激しく首を振り始めるでしょうし、黙っていれば客の顔色を見ながらゆっくりとペースを上げていきます。女*たちの尺八は丁寧で、使う技巧には女*であることの利点がよく生かされています。骨組みの大きさと肺活量を生かして唇の先から喉の奥までに客の肉体を包み込みながら長い舌をからませる技巧、筋力や持久力を生かした力強く激しい首振りなど、いずれも並みの体力や心構えの女には及びもつかないことばかりです。 女*たちは客が口に出したものをすべて飲み込むように躾けられています。客がひとつのピークを越えた後、そのまま口に含んで唾液で汚れを洗い落とし、今度はこそばゆい快感の中で充血が口に含まれたままゆっくりと去っていく過程を楽しませることも、この「トイレ」の女*たちに求められる技巧のひとつです。汚れが舐めとられ、充血が去っていくと、客の多くは尿意を感じる。そのまま口の中に放尿して何度も喉が鳴る音を楽しむのもよく、髪をつかんで顔を上げさせ、意地悪く鼻孔や目元を狙って苦痛の表情を楽しむのもよいでしょう。もちろんサービスに先立って、あるいは途中で、放尿することも自在です。 照明がピンクからブルーに変わることが、女*たちにようやくこの苦行に一段落が来たことを告げます。客はガウンを羽織り、別の「トイレ」を楽しむか、もう一度浴室で体を流すなりして帰っていくのでしょう。女*は股間を開いて跪いたままの姿勢で、客を見送ります。客から話しかけられない限り、女*から口を利くことはいっさい許されていません。客が去ると照明が明るく変わり、「トイレ」には天井から勢いよくシャワーが降りかかります。女*たちの体、顔にかけられた精液や小便、女*自身が部屋でたれながしたよだれや胃液や小便も、消毒液と共に床の排水溝に勢いよく流れていき、直後には温風が女*の全身と小さな部屋を乾燥させます。風がやむと女*は監視窓を兼ねたドアの小窓から後ろ手に結わえられた両手首を出して拘束を解かれ、ほんの束の間手足を伸ばして手早く化粧を直し、髪を整えて再び小窓に両手首をそろえて拘束をうけ、仕来り通りに股間を広げた正座の姿勢をとって次の客を待ちます。程なく照明がピンクに変わってドアが開くと、次の苦行の始まりです。 女*を選びたければ、ショータイムにラウンジを訪ねてみられるとよいでしょう。女*たちの半分ずつがステージに並んで足を上げ、男であった時のしるしの残骸を振り回しながらラインダンスを踊り、ケツだけ星人のショーを披露します。ここで顔を覚えておいて、「トイレ」のドアに張られた顔写真を見て回れば、お目当ての女*はすぐに見つけることができます。女*たちの表情は、このような店に落とされるまでの経緯によってさまざまです。ホルモンで委縮したやたらと細長いしるしを垂らして能天気な笑いを振りまいている女*もいれば、硬い表情を蒼白にして目に涙をためて耐えている女*もいます。裏社会の男でありながらなにかのしくじりがあって落とされてきたような本来ノンケの女*たちは、裏社会で虐げられてきた性悪の女*たちの良い餌食で、からかわれ、つままれ、いじられ、充血をさらしたままで踊らせられて笑いものにされます。この国ではホモセクシュアルも必ずしも犯罪とはみなされませんが、女*を性的な玩具に用いることにはあまり社会通念上の抵抗がなく、常時全裸で首輪を壁につないでおくような扱いや奴隷的な年期契約も、女*に限っては黙認されているようです。美しく従順なことで知られる女*たちはこの国の外貨獲得の手段のひとつであり、近年では上質な女*は王侯の別邸の、並みの女*であれば一般労働者たちの宿舎の備品として、一連の諸国への輸出品になりつつあります。 毎週末の一日は信賞必罰の鞭打ちショー。天井ではシャンデリアの廻りのレールにその日順番に鞭打たれる女*たちが逆さにつるされてゆっくり回転しています。クレームをつけられた女*たちがそれぞれの怠慢や心得違いの程度に応じてステージ上で悲鳴を聞かせる一週間の決算日ですから、なにか不満を残した女*にあたったことがあれば、おいでになってみられたらいかがでしょうか。 監禁画廊関係者の皆様にF市においでの機会がありましたら、ぜひご案内させていただきたいと思っています。
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