来月から柱稽古編がスタートだな〜
防衛産業を担っている三菱重工を、あたかも死の商人であるかのように批判している論調を、過去目にした事があるけど、とんでもない。儲かっているどころか、ロクな利益にならないので、さっさと手を引きたいというのが社員達の本音ではある。しかし三菱重工の歴代経営陣の方針として、「我が三菱重工は利益追求だけではなく、国に奉仕するという使命も帯びた企業である」というのがあり、利益度外視で防衛産業を続けているそうな。なお以前にも言ったように、三菱重工の売り上げの95%以上が民間向けであり、防衛産業は5%未満程度。
明治維新を迎えた日本は、陸軍も海軍もフランス軍を模範とするつもりでいた。しかし交渉に当たったフランス公使からは、「陸軍はともかく、海軍に関しては英国の指導を仰ぐのが可」とのアドバイスがあり、これを受けて帝国海軍は英海軍を模範として発展していく事になる。
空母ホーネット(CV-8)から発艦するB-25爆撃機。「海軍の空母から陸軍の爆撃機が発艦する光景」ってのは、陸海軍の対立が激しかった日本軍では到底有り得ないなー。とはいえ日本軍も、戦地では意外と陸海軍が協力し合っていたりもする。まだ日本軍優勢といえる戦局の中での、この突然の本土初空襲に、軍部も国民も大いに動揺し、対策として拙速にミッドウェー作戦が実施される事に。米軍の思う壺…。
「ぴくせる☆まりたん」のドリルを手にして笑顔の米海兵隊員w
まさか海自のSH-60Kが2機も同時に洋上墜落するとは…。既に言われている通り、どうも2機が空中接触してしまったらしいな。搭乗していた計8名のうち、1名が死亡、行方不明7名とか。殉職された隊員の方のご冥福をお祈りします。そして、行方不明の隊員達が一刻も早く発見救助されますように。
「戦争が強い国」ってのはどんな国かって?色々と考え方はあるだろうけど、「経済力が高い国(※ 自軍の戦力をどの位強化出来るかは金次第)」ってのは当たり前過ぎるので、それ以外で話をすると、「外交が上手な国」ってのは間違いなく強い。英国とかはその代表的な例と言えるだろうなー。大日本帝国の苦境をも救い出した老練な英国外交の手腕は、いくら頭が良い人が外交史その他を勉強したとしても、とても真似出来そうにはない。
北見中尉「加賀が沈み、赤城、蒼龍、既に戦闘力なし。残る飛龍の攻撃機も僅かに8機。予測し難きが戦闘の常とはいえ、あまりにも…。いや、これが戦争の、戦争の真の姿なのか!」
日本人の学者が、米国人の学者達に対して、「日本人の戦争観」を語ったときの話が興味深い。「日本人は戦争を、絶対にあってはならない事態と思っており、明日から戦争だ、などと聞くと、この世の終わりが来たように考える」と話したところ、米国人学者達は皆驚いて、「日本人とはそこまで理想主義的な民族なのか」と言っていたとか。平和を愛する心は、日本人も欧米人も変わらないけれども、欧米人は「いくら手を尽くそうとも、やむを得ず戦争が起きる事はある」とドライに割り切っているという事だろうな。
帝国陸軍の軍旗(連隊旗)は、部隊が新たに編成されたときに、皇居に出向いて天皇陛下から直接授かるものであったので、連隊旗は「天皇陛下からの下賜品」であるとして、完全に物神化していたのは有名な話ではある。しかし帝国海軍の軍旗(軍艦旗)は、単なる「艦の備品」でしかなく、「傷んできたな。そろそろ取り替えるか」位のものであったというのは、昨日の話にある通り。同じ国の軍隊の旗であっても、陸軍と海軍では意味付けが全く違っていた訳だなー。
負けた帝国海軍、案外人気があって、劇化映画化すると商売になる。ただし、「何ンにも御存じない」人がつくるものだから、しばしば変なせりふが出て来る。「艦長殿、軍艦旗は自分が死守いたします」海軍では上官に「殿」をつけなかった。三等水兵が連合艦隊司令長官に呼びかけるときでも、ただ「長官」でよかった。軍艦旗も、「死守」する必要はなかった。陸軍の軍旗、いわゆる連隊旗は、もし敵に奪われたら切腹もので、戦場の兵士たちは連隊旗手を中心にこれを死守する。平素は、虫が食ってボロボロ、紫の総(ふさ)だけになったのを桐の箱へ入れて、各連隊が大事に保管していた。みなさん、戦争映画で、ボロボロに裂けた悲壮な感じの軍艦旗を見たことがありますか。無いでしょう。あれは、いつでも新しくきれいなかたちをしている。つまり備品だから、破れたりよごれたりしたら取替える。外国の商船が敬礼するからといって、旗自体が神聖なわけではない。ただの旗章である。〜『海軍こぼれ話』 阿川弘之(著) 中公文庫 P33〜34より〜